2008年11月29日土曜日

◆アリゲーターについての基礎知識を

アリゲーター

アリゲーターはクロコダイルなどと並んでワニの代名詞のようにみられていますが、
さてアリゲーターとクロコダイルはどのように違うのか? 

といった疑問を持ったことはありませんか。

ここではワニの中の一種アリゲーターについて

いろいろと紹介していきたいと思います。

アリゲーターについて

アリゲーターはアリゲーター科全般をまとめても指しますが、
アリゲーター科はさらにアリゲーター亜科とカイマン亜科に分けられ、
普通にアリゲーターといえばアリゲーター亜科に属する

アメリカアリゲーターかヨウスコウアリゲーターのことをいいます。

以下特に指定が無ければ本稿ではアリゲーターと呼べば

このアメリカアリゲーターの紹介になります。

■アリゲーターの生態

アメリカアリゲーターはアリゲーター科の中で最大級、
尾までを含めた全長は6メートル、
重量も4?500キログラムに達することもあります。

昔の恐竜のイメージを色濃く残した背中のうろこはかなり硬く、
反対に白いお腹のほうは大変に柔らかくなっています。

これはアリゲーターを含めたワニ全般に言える特長ですが、
通常腹ばいになっているのでお腹は守る必要が薄く、
こちらも硬いと行動が不自由だからだとされています。

■アリゲーターの食生活

アリゲーターは完全な肉食獣・・・なのですが、
どうやら動物性の蛋白質ならえり好みしないようで、
草食動物から魚、
貝、
虫、
鳥、
爬虫類など、
およそ目に付くものは手当たり次第に襲って食べてしまいます。

普段は鈍重な動きに見えますが、
このときの攻撃スピードはかなりのもので、
その上に水中では高速移動も可能です。

■アリゲーターとクロコダイルの外見の違い

基本的にはアリゲーターの方がひらべったく、
大きな口をしているのが特徴で、
逆に先が細くてがっしりした感じの口をしているのが

クロコダイルになります。

口の形状の違いからか、
口を閉じたときに4本目の牙が見えなければ

アリゲーターというわけ方もあります。

もっとも例外種もいるので確実とはいえません。

■アリゲーターとクロコダイルの性格の違い

昔漫画で読んだ記憶では「ワニがお前近くの水辺にいたときに、
そいつが水に潜って再び現れた時に

お前が咥えられていたらクロコダイル、
そうじゃなければアリゲーターだ」というセリフがありました。

つまりアリゲーターは“比較的”おとなしいということなのですが、
もちろんアリゲーターに襲われてケガをした人は

いくらでもいますので試さないように。

アリゲーターの種類

アリゲーターの種類は大きくアリゲーター亜科と

カイマン亜科に分かれることは前述しました。

ここではいくつかの代表種を紹介してみましょう。


■アリゲーター亜科:アメリカアリゲーター

これはいままで紹介してきたアリゲーターのことです。

名前のとおり南北アメリカ大陸に生息するアリゲーターで、
巨大さを利用してえさも大型の家畜などを襲うことが多く、
アリゲーターの中でも危険といえます。

■アリゲーター亜科:ヨウスコウアリゲーター

こちらも名前どおり揚子江に住むからヨウスコウアリゲーターです。

習性などはほとんどアメリカアリゲーターと変わりません。

わずかに小さいくらいが特徴でしょうか。

■カイマン亜科:メガネカイマン

カイマンというのは“ワニ”を指すのでこいつは


さしずめメガネをかけたワニとなるのでしょうか。

名前どおり眼の周りにめがねのような模様があるのが特徴です。

大きさは最大でも2メートルほどなので人間に

飼われることも多いようです。

■カイマン亜科:キュビエムカシカイマン

アリゲーター属では最小の1、
5メートルほどの大きさのアリゲーターです。

最小といっても人間大人とほぼ変わらないのですね。

これも名前どおり昔のワニに近い特徴を

しているところから名づけられました。

■カイマン亜科:クロカイマン

カイマン属、
いやアリゲーター全般の中でもアメリカアリゲーターと

並ぶ大きさを誇るクロカイマン。

大きさはやはり6メートル前後に達しますが、
なにより大切なのがアメリカアリゲーターをしのぐ凶暴ぶり。

かなり獰猛なので近くに寄らないようにしましょう。

■おまけ:アリゲーターガー

これはワニではなく魚になります。

しかしながら全長3メートルに及び、
獰猛な性質や外見、
古代魚と呼ばれるほど昔から完成されたスタイルなど

アリゲーターとの共通点が多いせいか

アリゲーターガーと名づけられました。

特に口はまるでワニそのもので、
別名“ワニ魚”と呼ばれるのもうなずけます。

■アリゲーターガーについて

アリゲーターガーを飼う事もできますが、
膨大な食費と手間と場所を食います。

半端ではとても飼えないのでよほどの覚悟が必要です。

時折日本の川でもとらえられることがあるらしいですが、
飼いきれなくなった飼い主が捨てるケースが

ほとんどだと思われます。

さらに怖いことに専門家の意見では

日本で自然繁殖することもありえるとのことです。

もしかすれば、
あなたの捨てたアリゲーターガーが何もしらない

子供たちを襲うことも考えられます。

決して無理をしないでください。





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